特別実験
概要
原子核実験グループ(NEX)で担当する理学部物理学科の4年前期・後期の特別実験では、検出器の開発や国内外の加速器施設を用いた実験を行っています。最近は、日本物理学会の学部学生ポスターセッションでの発表もしています。2014年から2019年までは櫻井研究室とWimmer研究室が共同で、2020-2021年は櫻井研究室が、そして2022年度からは中村研究室が担当しています。
これまでの研究テーマ
2023年度後期 RF-PMTを使った運動量精密測定実験のシミュレーション
RF-PMTという高時間分解能を持つ検出器の軽いハイパー核崩壊π中間子分光実験への応用可能性をGEANT4シミュレーションを使って研究しました。
2023年度前期 MPPCとプラスチックシンチレータによるシンチレーションカウンタの時間分解能特性評価
光検出器であるマルチピクセルフォトンカウンタ(MPPC)とプラスチックシンチレータを使った検出器の実験を東北大学電子光理学研究センターにおいて行い、時間分解能に関して研究しました。
2022年度後期 「ELPH光子ビームプロファイルモニターにおける荷電粒子の除去効率の評価」
東北大学電子光理学研究センター(ELPH)の光子ビームのプロファイルを測定するBPM (Beam Profile Monitor)に対する荷電粒子の影響を抑制する研究を行いました。
2022年度前期「ハイパー核電磁生成実験用水チェレンコフ検出器の開発と電子加速器を用いた性能評価」@ELPH
次期JLab実験用に用いる水チェレンコフ検出器の性能評価を東北大学電子光理学研究センターで行いました。
2021年度後期「陽子-重陽子核融合反応の測定システムの開発」@理研ペレトロン
理化学研究所のペレトロン加速器施設において、陽子-重陽子の核融合反応を同定するための検出器システムの開発を行いました。
2021年度前期「位置感応型中性子検出器の開発」@HIMAC
放射線医科学研究所のHIMAC加速器を用いて、重イオン衝突反応からの中性子測定のための検出器性能評価試験を行いました。
2020年度後期「宇宙線ミューオンを使ったミューオン原子X線による元素分析装置の開発」
新型コロナの影響で加速器施設等が使えなかったため、宇宙線に含まれるミューオンを使ってミューオンX線を使っで元素分析をする装置を開発しました。
2020年度前期「宇宙線ミューオンを使ったミューオン原子X線による元素分析装置の開発」
新型コロナの影響で加速器施設等が使えなかったため、宇宙線に含まれるミューオンを使ってミューオンX線を使っで元素分析をする装置を開発しました。
2019年度後期「ミューオン原子X線による元素分析のためのゲルマニウム検出器開発」
2020年3月に予定されているイギリスのRAL-ISIS研究所で行う元素分析実験にむけて、ゲルマニウム半導体検出器の開発を行いました。
2019年度前期「放射化による多中性子原子核の探査実験」@RIBF
放射化法を使って、複数の中性子だけで作られる原子核の探査を行いました。結果は2020年3月の日本物理学会の年次大会でポスター発表を行います。
2018年度後期「位置感応型ゲルマニウム半導体検出器の開発」
位置感応型ゲルマニウム半導体検出器のデジタイザーを使った読み出し回路開発を行いました。結果は、2019年3月に行われた日本物理学会の年次大会でポスター発表をしました。
2018年度前期「GAGGシンチレーション検出器の開発」@理研ペレトロン
大型のGAGGシンチレーション検出器の性能を調べるため、理化学研究所のペレトロン加速器を使って特に高エネルギーガンマ線の検出器応答を調べる実験を行いました。結果は、2019年10月にハワイで行われた日米合同物理学会でポスター発表しました。
2017年度後期「放射化法を用いたミューオン捕獲反応生成物の分岐比測定」@J-PARC, MLF
J-PARCのMLFで放射化法を用いたミューオン捕獲反応生成物の分岐比測定実験を行ました。
2017年度前期「大型GAGGシンチレーション検出器の開発」
GAGGシンチレーション検出器の性能評価を行いました。
2016年度後期「大強度イオンビーム生成のための負イオン源の開発」@RIBF
理化学研究所RIBFで負イオン源の開発を行いました。
2016年度前期「トリチウム標的開発」@RIBF AVF
トリチウムの標的の開発に先立ち、そのプロトタイプとしてチタンに重水素をロードした標的のビームテストとして、理化学研究所のAVF加速器を用いた散乱実験を行いました。
2015年度前期「中性子過剰核の核異性体探査実験」@RIBF
理化学研究所のRIBFにおいて、中性子過剰な原子核ビームに含まれる長寿命核異性体の探査実験を行いました。
2014年度前期「大型LaBr3シンチレーション検出器の開発」
大型のLaBr3シンチレーション検出器の性能評価実験を行いました。結果は、2014年10月にハワイで行われた日米合同物理学会でポスター発表しました。